quatre
書こうとしてタイトルを書いてから4日も経ってしまいました。
18日に六本木に出向いて心が高揚したはずなのに次の日の夜あたりから急降下、
未だに上昇の兆しが見えないので、私の一番近くにいる人はさぞ迷惑しているでしょう。
が、このテンションを作り上げたのに彼が荷担しているのも、私の中では、
間違いないことなのでそこまでの罪悪感はありません。
何と身勝手な話だこと。
六本木に出向いた話をしたかったのでした。
火曜日は休日の身体に鞭打って午後に用事を済ませ、
少し歩いたバス停から都営バスに乗ってその前の日から無性に行きたかった
六本木へ行きました。
乗ったことのない路線バスに乗るというのはとても楽しいことだと思っています。
第一、バス停というのは住宅街や人の息づく場所にあることが多いので、
そこに行き着くために見知らぬ人々の営みに否応なしに接近することになります。
パン屋さんがあり、海苔問屋、歯医者さん、地方銀行、学校…
匂いも空の高さも温度も湿度も全く知らない場所というのはわくわくするものです。
そしてもちろん乗ってからも、そもそも路線バスというのは目的地まで行くために
色々な場所を循環して行くものですから、知らない通ったことのない道を行くのです。
一瞬だけ同じ閉鎖空間を共有し、もう二度とで会わず、
でも近くに暮らしているかもしれない。
都内近郊の電車と違ってその中にいる人が見渡せる分、人臭いのでしょうか。
バスを降りてから思い出したのですが、六本木は火曜日に行く場所ではないのです。
殆どの博物館や美術館が月曜日を休館日にしているのに対し、
火曜日は休みがちなのです。
そもそも火曜日に時間があると言うことがこれまでなかったので
全く考えていませんでした。
それでも十分に豊かな気持ちになれるのが六本木の好きなところです。
その日はたくさんの香水を聞きました。
グランドハイアットでフェギア1833を、
ジョーマローンでかねてから惹かれていたミモザ&カルダモンを購入しました。
ミッドタウンまで足を伸ばしてセルジュルタンスも、とも思ったのですが
私はヒルズからミッドタウンに移動するのに妙な心持ちがあるので
この日は止めておきました。
良い香りになってから、サロン・ドゥ・ショコラでたんと買い物をし、
ローラズカップケーキで小さいものを5つも求め、
またバスに乗って帰ってきました。
とても良い、休日を過ごしたと思いますし、
このような良い日に求めた香水はいつでも心を温かくしてくれる気がします。
それでは、行ってきます。